植村直己冒険館&しし鍋バスツアー参加報告その①

1月26日(土)の天気予報によると目的地の豊岡、篠山地域は雪マーク。 果たして無事に現地に到着できるだろうか? そんな心配をしながら寒風吹くJR住吉駅南口に集合。
案の定、神戸市内から北上するに従い道中は徐々に雪景色。 車中から眺める冠雪の山々や田畑の風景は日常の雑踏を忘れるには十分すぎるほど。
ただ、当初の杞憂をよそにさほどのタイムロスもなく順調な運行状況。 先ずは昼食に豊岡名物「出石そば」を頂戴する。 一人十皿を塩、わさび、大根おろし、とろろ、生卵などの薬味で楽しむ。 車中のビールとつまみも手伝って一同満腹、満腹。
続いて今回の目玉「植村直己冒険館」を見学。 植村直己は言うまでもなく我らが誇りとする母校の大先輩。 当館では但馬地域支部の菅村和弘支部長と前田さんにわざわざお出迎え頂いた。 お休みのところ本当にありがとうございました。 菅村支部長には半年前の夏にお会いしその際に「ぜひ冬の季節にまた来てください」 とのお勧めもあり本日の行程となった次第です。
館周辺の並木やクレパスをモチーフとしたエントランスはまさに冬の雪がマッチした演出です。
館内ではスタッフの方より植村の遺品や功績を辿る細かな説明を受ける。 我が先輩ながら常に死と隣合わせの孤独で過酷な環境をよくぞ克服してきたと その勇気と順応性に惜しみなく拍手を送りたい。
そして同時に志半ばでマッキンリーに散ったその口惜しさは如何ほどであったろう。 生きていれば人類が果たせなかった未知の偉業にいくつも挑戦しそして後世の人に どれだけの影響と感動を与えたことだろうと悲しく思いを馳せる。 最後に吉谷館長からのご挨拶を受け一同は次の目的地のしし鍋「いわや」へ向かう。
雪の勢いも増す中、バスは午後6時過ぎに「いわや」へ到着。 いつもながらに雪の中の佇まいが似合う「いわや」の藁ぶき屋根ではある。 早速中に入ると一足先に東先輩親子がお出迎え。 ご不自由な車椅子の長旅、本当にお疲れ様でした。
既に火入れされている囲炉裏を囲みながら東先輩の乾杯の音頭にて宴の幕開け。 先ずは本日のために調達された二歳雌の焼肉から賞味する。 いつもながら柔らかく臭みもなく絶品。
続いていよいよ本夕のメインディシュの「しし鍋」を煮込む、 牡丹鍋とはよく言ったもので脂身の白と鮮やかな赤身のバランスが抜群。 いわや特性秘伝の味噌に煮込んだ野菜との相性も良くこれぞ篠山名物「しし鍋」 申し分なしの味。また室内から眺める裏庭へ降り積もる雪の風情にまるで一幅の 日本画を眺めているような得もいえぬ情緒が一層その味を引き立てる。
途中、溝畑樹蘭君の東京オリンピックへの出場を期す川端先輩お手製の応援旗に 本日参加した皆からのメッセージを寄せる場面もあった。 そして2時間を超える宴会はあっという間に終わり、最後は「白雲なびく」と エールで本日の締めとあいなった。
本日のツアーにご尽力いただいた川端先輩と但馬地域支部の菅村支部長に感謝 申し上げながら当日の参加報告とさせていただきます。
ありがとうございました。